カエルの絵本 かえるのごほうび
物語とともに国宝に触れる。絵巻「鳥獣戯画」の絵本
平安時代の動物たちがいきいきと動き出す……
うさぎと蛙が相撲をとったり、うさぎが猿を追いかけたりと躍動感のある線でユーモラスに描かれた絵巻「鳥獣戯画」。世界に誇る国宝だが、実は謎に満ちています。詞書(ことばがき)もなく、継ぎ接ぎだらけなので、誰が何のために描いたどんな話なのか、よくわかっていません。
そんないきいきした動物たちの世界を描いた平安時代の絵巻「鳥獣戯画」を、作者の木島始が、日本に伝わる素晴らしい作品を子どもたちにも楽しんでほしいとの思いで作った絵本です。詩人・木島始の言葉もユーモラスでユニーク。作品の世界観とぴったりあったお話です。
貴重な国宝を子どもたちと自由に楽しめることうけあいの絵本です。
著者について
木島始
1928~2004。京都府生まれ。詩人。東京大学英文科卒業。『〔新〕木島始詩集』(土曜美術社出版販売)、『遊星ひとつ』(筑摩書房)など著書多数。翻訳では絵本に『ゆきのひ』『ピーターのいす』(以上偕成社)『はなをくんくん』『まりーちゃんとおおあめ』、童話に『おやゆびちーちゃん』、児童文学に『ジャングル・ブック』(以上福音館書店)などがある。晩年は内外の友人たちとともに四行連詩を楽しんでいて、連詩集に『近づく湧泉 第II集』(土曜美術社出版販売)がある。
梶山俊夫
1935~2015。東京都生まれ。1962年、シェル美術賞受賞。1973年、世界絵本原画展(BIB)金のリンゴ賞受賞。絵本に『さんまいのおふだ』『ごろはちだいみょうじん』『だごだご ころころ』『ちゃっくりがきぃふ』『えんぎかつぎのだんなさん』(以上福音館書店)『島ひきおに』(偕成社)『若がえりの水』(教育画劇)など多数。絵画活動やガラス絵など広い分野で活動した。
出版社 : 福音館書店; 新装版 (2021/3/19)
発売日 : 2021/3/19
言語 : 日本語
単行本 : 32ページ
寸法 : 21.6 x 30.2 x 0.7 cm